
▲一般社団法人 長野経済研究所 理事・調査部長の小澤吉則氏

▲例会の様子

▲例会の様子
|
|
一般社団法人 長野経済研究所 理事・調査部長の小澤吉則氏から「2025年度賃上げ見通しと人手不足への対応」という演題でお話していただきました。
県内企業の2025年賃上げ見通しでは66.2%の企業が実施予定で検討中の企業を含めると81.7%となります。対して従業員が50名以下の企業では50.6%が実施予定で小規模企業における賃上げ状況の厳しさがうかがえます。人手不足が深刻化する中で人材の定着確保に懸命な企業が多いのが現状です。2025年度の新卒採用で小規模企業ほど新卒採用を行わない割合が高く、新卒採用を積極的に取り組む企業は直接求職者に会い、自社の強みや仕事内容・魅力などをしっかり伝えています。その取組みが重要で後の離職率低下に起因しています。社長はもちろん社員が自社の魅力を自慢できるかが大切で、近年はリファラル採用や人材育成への取組みも重要です。社内外研修やジョブローテンション、メンター制度や社内公募制度を導入することも離職を減らす要因に上げられます。
長野市のセラックジャパン(株)は社員の平均年齢が36歳。2006(平成18)年6月以降、女性の育児休業取得と職場復帰率100%を継続しておりリファラル採用も行っており地域の皆様からも高評価されています。
軽井沢町のヤッホーブルーイング(株)は「スタッフが幸せを感じず、力を発揮出来なければ、ファンに喜んでもらえない」としてスタッフファーストを掲げている。社員の主体性を大切にし、異動希望調査や雑談朝礼、役職希望者のプレゼン大会を実施しています。GPTW(働きがいのある会社)には2年連続選出されています。2025年版では4C会会員のアンジェラックスも認定されています。
社員を大切にすることがお客様への応対力向上に繋がり、結果として業績が向上していくのです。
|