有限会社リテイルウォーク 代表取締役 服部年明社長に戦略的中心市街地商業活性化「商業者視点から生活者視点のまちづくり」という演題でお話いただきました。
イオンの前身の岡田屋には「大黒柱に車をつけろ」と言う家訓がありまして立地の変動に合わせて店を移してきました。平成12年に退職するまではイオンで郊外店を作ってきましたし、退職後も上田塩田野に郊外型の大規模ショッピングセンターを作り今も運営をしています。
郊外型の開発を手がけてきた私が、中心市街地の考え方を勉強したのはイギリスです。社会が成熟すると郊外の住宅に空ができ、郊外型のSCがいくつも閉店していました。イギリスでは持続可能な発展を目指し、郊外を規制し、ダウンタウンを中心に400箇所を開発しタウンマネージャーがセンターを維持していました。
中心市街地がダメになるとその市がダメになってしまうので中心市街地は必要です。具体的には財産価値、業務価値、生活価値の3つの価値を上げることが大切です。
中心市街地の活性化に手をつけたのは、ダイエーの店舗跡からです。市から要請を受けた時、一本の木ではダメで森を作らなければいけないと善光寺前、新田町交差点、長野駅前それぞれにエリア別コンセプトを作成し、複数の開発を行いました。
ダイエーの後地は、投資対効果を考え商業床を減らし、一階にトマト食品館、4〜7階にNTTのコールセンターを入れ、住民の生活に役立ち、勤める人の増加に繋がりました。ぱてぃお大門は善光寺に来た人を呼び込み、地元の人にも小さな旅の満足を与えて回遊する人が増えた結果、周辺の再開発が今も続いています。
トイーゴは関係者の都合が前面に出すぎていると思います。
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▲講師紹介をする宮内 義人氏

▲有限会社リテイルウォーク
代表取締役 服部年明社長
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