にんにくは、古くから滋養・強壮など健康に役立つと考えられており、その研究もし尽くされている。当社でもにんにくについて研究を進めていたが、名鉄百貨店で扱っていた無臭にんにくが非常に体に効くということを聞き、大病を患っていた息子の友人のお母さんにこれを勧め、飲用すると死を覚悟していた本人が奇跡的に回復した。無臭にんにくを作っていたのは大阪の人であるが、この人は命の恩人であり、当社ではこの人から製法の技術を買った。
研究の中で技術者が最も有効性の大きい成分のアホエンを発見し、アホエンに関する研究に力を注ぎ様々な有効性がわかり、ピロリ菌撃退効果など八つの特許を取得した。これが蓬莱である。
現在、これを全国の20万人の方々に無償で配布している。
これは、「前生の借り」を返すという考え方に基づき行なっている。
人間や物質には、現代科学では解明されない微弱なエネルギーが存在し、それを波動といっている。波動を調べることにより無農薬野菜の判別をしたり、人体のガン等の判別をしたりすることが可能である。当社では、この研究にも携わっている。
これは、会社に直接利益はもたらさない事業であるが、社会に対して喜びを与えることができ、このことがひいては自分達の会社に還元されると考える。
めいらくは現在、一日3億円を売る、社員3,500名の会社であり、今期の売上目標は1,345億円である。 売上は、当社では4,000億円まで可能性があると見ている。
“親の恩は、自分が死ぬまで忘れてはいけない”ということが家族の中で大事であると同様に、会社の基本となる社是は大事である。イトーヨーカドーの社是は、一に大切なのは会社、二に大切なのは社員、三に大切なものは株主、四に大切なのは出入りの業者である。
柳生家の家訓は、“小才は縁に気づかず”“中才は縁に気づけど生かせず”“大才は袖触れ合う縁まで生かす”である。
当社は、身内を思う気持ちを大切に、お付き合いある者はみな兄弟と考えて経営している。初代社長の35年祭を行なった際、社員一人一人に3万円の記念品を配った。
今はいつ何が起きるかわからない時代である。困ったことが起きたら、なぜそのようなことになったか分析し、プラスの発想で考えれば解決していくものである。
当社は、過酸化水素事故の経験で大変良くなったと考えている。
この事件の時、工場は返品の山になった。しかし、イトーヨーカドーは、納入業者が困った時は助けるという方針であった。一方、日本最大手のスーパーは、保証金を請求してきた。3千万からスタートして、最終的には1億円の要求を受けたが、商売にあらずと判断し、支払いを断った。今考えれば、これを払っていたらもっと強い会社になれたのではないかと思っている。
ミスタードーナッツの経営理念に、高く買って安く売れという言葉がある。
ロングライフミルク誕生の根本には人とのつながりがあった。その人は経営上のかかわりの部分では、お取引を一時中断していた人であった。
その人が新工場の工場見学に私を呼んでくれた。その時、梱包されたアメリカ製のロングライフの機械と遭遇したのである。
この機械は、何度テスト祖手も菌が出てしまうということで、アメリカに返すことになっていたが、これをめいらくが引き取り改良を重ね、UHT(ultrahigh
temperature)殺菌法によるロングライフミルクができた。
LLミルクを元にスジャータ発売のきっかけとなり、一日に1,000万杯売れる大ヒット商品になった。
LL滅菌器の保有台数も現在日本一である。
なぜその人が呼んでくれたかは判らない。神の使いとしか思いようがない。
松下幸之助の「無駄な社員は一人もいない」という言葉がある。
当社では、古い社員で2,000万円の給料の者もいる。彼らをリストラしたほうが仕事は効率よく進むと思うが、彼らが昔牛乳配達で苦労したおかげを忘れてはいけない。
100年、企業として存続するには、それら全てを守らなければならないと考えている。 これができなければ全てを失う。
|

▲花岡会長による開会挨拶
▲竹村社長による講師紹介
▲倉島副会長による謝辞
▲関事務局長による司会
|