宇都宮さんからタクシー業界の近況と他社との差別化の経営哲学、手法についてお話をして頂きました。
昭栄観光さんを始め2社が新たに参入し、他に5社が参入予定です。運輸会社が日銭が入るからと参入します。共同組合の11社と当社を含めた8社で対抗して第2の値下げ競争が始まると思います。タクシー業界は不景気で県内ほとんど赤字です。かろうじて黒字が3社しかありません。値下げしてもお客様のパイは増えませんから、利益が減少するだけの生き残り競争になると思います。
このための準備をすすめてきました。経費の削減例では本社の移転ですが、大きく経費削減したほかに、運が良くなり良いことが重なり、人員不足もなくなりました。半期決算では過去最高の売上と利益になりました。
大きく貢献しているのが空港便ですが、他社は真似できません。お客様が先、利益は後の方針で、赤字になりますが、お客様一人でも受けています。お客様という土台を広くすることで売上も高くなると考えています。
業界は人手不足で乗務員に逃げられない管理をしていますが、一般の会社では当たり前の教育、管理を行っています。管理者がやりやすくなり、定着率が良くなり、サービスで圧倒的な差をつけることができました。
無料代行も利益に貢献していますし、車内禁煙(禁煙タクシー)も評価していただいています。今日お話した項目はすべて導入時に社内、社外で反対されました。経営者は孤独でも正しいことを決断し、実行することが大切だと思います。
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