諏訪社長から「チーズの話」という演題でお話いただきました。
甘納豆の製造をしていた諏訪角商店は、昭和42年、製造過程での排水処理で問題が起きていました。45年からチーズの販売を始め、時流にのり売り上げを増やし、昭和55年8月で甘納豆の生産を終了し、チーズ販売に転換できました。
この転換にあたり最初からご指導いただき、お世話になったのが松平博雄先生です。残念なことに先月亡くなられましたが、松平博雄先生は長野県のお生まれで、日本のチーズマーケットの一番の功労者です。
右肩上がりで成長してきたチーズ業界ですが、ここ5年ほど良くありません。雪印グループの事故により消費市況が悪くなり、メーカーは値上げしたくとも出来ません。逆に輸入原価は為替がユーロ高1本で5年間最高値を更新し、4割高くなっています。売価安の原価高で大変ですが、さらにオーストラリアの干ばつや中国の輸入増加により製品の品薄が始まっています。顧客の要望もあり、実質的な値上げになるカットの小カット化も進みだしました。購入頻度が上がり、売り上げは増えますが、コストがかかり利益が出ません。今後の課題です。解決すれば競争力です。
イタリアンレストランは将来性が大きいと思います。長野市内でも藤屋旅館さんやホテル国際21さんが改装、オープンする予定です。
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