倉石久子様にスピーチいただきました。
(まず会員が、はがき大の用紙に、利き腕と反対の手で2枚の自画像を書きました。)
一般の方は中学、高校を卒業すると絵を描くことがなくなります。皆さんも何十年ぶりに描かれたことと思います。これからも何かの機会に自画像を描いてみて下さい、自分を見つめなおすいい機会になると思います。
皆様の自画像を見させていただくと左手で描いた方がうまくはありませんが似ています。これは左手だと描くのに必死で、うまく描こうとしない、出来ない、結果として下心がない自画像になるからです。
人は自分の顔を自分で直接見ることは出来ません。鏡を信じるしかないのです。また同じように鏡を見ても、朝ひげをそる時はよそ行きの顔ですが、自画像を描くために自分の顔を見るときは、誠実、無心で優しい顔優しい目になります。
ピカソの話ですが、スランプの時、子供たちの絵を見て、スタイルをつくり上げました。子供の絵は幼児の落書きだったわけですが、無心に描かれた中に感動があったわけです。
自画像を機会をつくって描いていただき、日付を入れ保管しておいて何年か後に、並べてみていただければ、自身の成長を感じていただけると思います。
|