久世社長からサンクゼールの現状についてお話いただきました。
食品業界は不祥事が多発していますが、5年前から聖書の教えを会社経営に取り入れごまかさない商売をしようと取り組んでいます。
6月が決算ですが、本社工場、農場と30店のレストラン、ショップで売上高29億3千万円、利益が1億円になりました。今後は製造小売業なので利益率10%を目指していきたいと考えています。
おととしの決算は売上高25億円でしたが、経営上の挑戦をやりすぎて赤字になってしまい、銀行から借入を増やさないよう指導を受け、緊張した2年間でした。管理面が弱いと反省し、本部スタッフを減少させ労働分配率を改善し、自社工場の工程等を見直し粗利を3%向上させました。一般管理費の見直しや節約も進めましたが、財務分析から店舗の立地や仕入れ商品を見直したのが利益に大きく貢献しました。
メーカー直売が基本ですが、商品の種類を増やすため商品仕入れも行っていますが多くなりすぎていました。チーズ、ソーセージ、雑貨を中心に3割位が品揃えと財務数値から丁度良い割合だと判断しています。
立地の分析からもいろいろなことがわかってきました。軽井沢の店が典型ですが、リゾート地は非日常の立地で商売はシンプルです。立地の良いところに非日常のイメージを演出すれば売上は上がります。東京都内の店舗は毎月のプロモーションやスタッフの接客によって大きく売上が変化します。バレンタインや季節のジャムなどプロモーションもうまくなってきました。モザイク銀座店や玉川高島屋店のような一等地は売れますがあまり儲かりません。むしろラゾーナ川崎店やアリオ亀有店のような地味な店のほうが儲かります。
|