テレビで老舗の日本交通の建て直しの話しを特集していましたが、バブル時に投資した1900億円の借金を本業以外の資産をすべて売り、建て直したそうです。MKタクシーも土地に投資した400億円の借金を必死に返し、建て直しております。今タクシーは全国的に業績がよくありません。タクシーは世の中になくてはならないものですが、この10年間市場規模は減少しているにもかかわらず、新規参入が多くあり、タクシーの会社も台数も増えています。
過去の規制産業だったときの成功体験から、料金の値上げで乗り切るという増収策を取ろうとしている会社が多いのですが、長野の例を見ても失敗に終わると思います。お客様が離れ売上が減少し、他産業の好況から人手不足が加速し大きな問題になると思われます。人件費の割合が高く、変動費のため、つぶれにくい体質は持っている業界ですが、今後は会社も台数も減少すると思います。
壁があれば、本質で超えていく経営をするべきだと考えております。乗務員にお客様に対するサービスを求めるとやめていく人が多くなると言われていましたが、逆の現象が起きています。社員教育に力を入れると、お客様から支持の声が出て、社員の仕事に対する誇りが生まれてきました。社員の意識、やる気が高まり、定着率が良くなり、新たに人が入ってくるようになっています。ブルーカードの導入も迎車率の向上やお客様のサービスの向上に役立っています。まさにこのトンネルをぬければ向こうは光で、来年3月に社長を交代したいと考えています。
|