株式会社ミールケアの関幸博社長にスピーチをしていただきました。
私は営業が好きで、営業することが楽しかったし、業績も上がりました。二十代三十代は郵便局に勤め簡易保険の営業マンをしていました。30年以上前のことで歩合給の割合が高い良い時代でした。営業が楽しかったし年収も当時で1000万円くらいもらっていました。
独立し自分で商売をしたいと考えて、料理が好きだったので選んだのが、持ち帰り弁当でした。柳町に12坪でオールウェイズを開店しました。月商800万円くらいで1度月商1000万円を記録したことがあります。パチンコ屋さんの中で弁当を売ったこともあります。一箇所20分で4回アナウスしますが、話法を工夫し5分間に500円ワンコインの弁当を150個売ったこともありました。
弁当の仕事は楽しかったですが、売上にかげりが見え始めたので、平成8年に事業を売却し、仕出し弁当に転換、平成10年に老人ホーム、病院の介護食に参入しました。最初の数年は赤字で苦労もしましたが、従業員100人になるまで楽しかったし未来に光が見え、みんなで造る雰囲気があり人もやめませんでした。一番ミールケアらしさが実現できていました。
平成15年ころ会社は大きくなりましたが、不調でした。人のやる気が問題になりました。会議で経営数値をうるさく言い、コストダウンを言い続けたこともいけなかったと思います。
数値は言わないことにし、楽しいことをやり、楽しくないことはやめるようにしました。経営方針も見直し、クレドにまとめました。不思議なことに数値をうるさく言わなくなったら利益が出るようになりましたし、社員が辞めないで、良い人が入社してくるようになりました。人の特性を見て仕事を割り振るようにも心がけています。たとえば孤独な人はチームワークを乱しがちですが、専門的な仕事をしてもらっています。当社では病院で特別食の需要が多いので、特別食の調理に腕を振るってもらっています。
今は、接客が一番大切だから、従業員とその家族が一番大切だと考えています。2番目が下請会社、3番目がお客様、4番目が地域社会、5番目が株主です。
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