4C会設立30周年記念講演会の講師にお招きいただきありがとうございます。30年前の4C会設立が昨日のように思い出されます。八十二銀行長野駅前支店の勉強会マネジメントクラブやこの4C会ではおおいに勉強をさせてもらいました。当時ある講演会で講師の方から、何のために仕事をするのか、どうして仕事をするのか、と聞かれて答えられないことがありました。会社経営に悩んでいた時期で、ちょうど良い考える時期でした。
講師の方から、会社経営とは社会性、公益性、公共性の追求であると教わりました。それから当社では、社会性とはビジネスを通じて社会に貢献することであり、具体的にはスーツ1着の値段で5着購入出来、顧客が毎日違うスーツを着て通勤できることの実現を目指しました。公益性とは利益を上げて税金を払って社会貢献することであり、物販は営業利益率10%、物販以外は15%を目標としています。この社会性と追求と公益性の追求は矛盾するところがあり、バランスをとるのが難しい面もありますが、計画的な経営と営業努力により実現しています。お客様に感動されながら利益を出すことが目標です。公益性とはビジネス以外のことで社会に貢献できることを行うようにしています。
社会性、公益性、公共性の追求に向かって努力することが正しい努力です。これは会社経営だけではなく、個人の生活においてもまったく同じです。この努力を30年間続ければ必ず報われると思います。当社は創業52年になりますが、創業時に考えていたことが実現しました。社内で私は1000番、弟は1番と呼ばれています。1000番とは売上高1000億円を目指すことを表し、1番は初心忘れるべからずの意味です。売上高は達成出来ましたので、いまは利益高での達成を次の目標にしています。
本日は皆様に「親子で学ぶ人間の基本―中国古典で読み解く人間の本質」と言うDVDをお土産としてお持ちしました。これの作成は公共性のひとつですが、15年以上学んだ中国古典を判りやすくまとめたものです。是非ご覧いただき勉強して下さい。私は中国古典からは人間としての道義、生きる道を学びました。また座禅や般若心経からは生きる覚悟を学びました。
お手元に私の考える人格力の表をお配りしましたが、何回も書き直して作ったものです。人格力はトップが高めることが一番大切ですし、人格力で一番大切なことは後継者の育成になります。正しい努力を貫き通すためにも人格力を磨かなければなりません。
一生学習、一生挑戦、一生謙虚で生きて行きたいとも考えています。良い意味で志半ばで死にたいと考えていますので、死ぬまで学習、死ぬまで挑戦、チャレンジを続けて行こうと思います。是非皆様も大きな夢を持ち、実現に向けて努力していただきたいと思います。30年努力すれが必ず実現すると思います。
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