有限会社つれづれ遊学舎主宰武田徹氏に最近思うことをお話いただきました。
番組に寄せられる話題が本来は家庭で話すべきことであり、家庭内での会話がないのではないかと感じられます。人間が本来の人間ではなくなっていると思われてなりません。人間も動物ですから動くものですが、動かなくなっています。今オリンピックをやっていますが、選手は限界までやっています。動く選手の競技を動かないわれわれがテレビを通じて見ているという極端な二極化ですが、社会のあらゆる所に二極化の現象があります。20世紀は科学の世紀と言われましたが、科学者等一部の人が頭を使い、一般の人は使っていません。
また文明人は本来持っている能力をさびつかせていると思います。アフリカへ旅行すると現地の人は目や耳がよく、嗅覚も鋭く、第六勘も働いているようでした。マサイ族の12才の少年が槍一本持っただけで猛獣の近くを家畜と一緒に無事に通り抜けていました。ガイドに聞くと勘が働くので危険かどうか判るのだそうです。
人間は前頭葉が発達しているのが他の動物との違いで、理性や創造、思いやりがでてきます。前頭葉は手を使い、自分で工夫して遊ぶと発達しますが、未発達の人が増え、おかしな事件の増加につながっています。テレビやゲーム、パソコンや携帯の影響も大きいと思います。
地球を生物とすると、人は癌に例えられると思います。癌細胞は生物の栄養により増殖し、生物を殺すことにより自分も死んでしまいますが、人は強欲により、地球をダメにしてしまいそうです。
江戸時代は暗黒の時代と言われていましたが、素晴らしい循環型のエコシステムを構築していました。現在は時代が大きく変化しているときだと思います。日本は人口が減少しており、経済的には大変かもしれませんが、自分の食べるものは自分でつくるような静謐な生活を送る時代になると思います。
|
|

▲有限会社つれづれ遊学舎主宰武田徹氏

▲講師紹介をする平野 稔氏
|