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▲水野弘敏氏（株式会社水野染工場代表取締役社長）
▲スピーカーを紹介する松本亮治氏（株式会社たちばな代表取締役社長）
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北海道旭川市にある株式会社水野染工場代表取締役社長水野弘敏氏から「２００年企業を目指して、ピンチはチャンス」という演題でお話ししていただきました。
当社は明治４０年創業で4代目になります。創業者竹次郎は富山県の紺屋の二男として生まれました。当時の富山県は洪水や冷夏で大変な時で、先に北海道へ渡っていた呉服屋さんに誘われ、家族とともに移住しました。新天地を求めてチャレンジする生き方は当社の創業の精神として今でも生き続けていると思います。
印染業者は古くからある商売で３〜４百年の歴史があり、この間続いている会社も多くあります。戦国時代には戦いに使用する旗指物を作っていたのです。よく言われることですが、伝統とは変革の繰り返しです。私がチャレンジしたことにはホームページを使った通販があります。手ぬぐい一枚から受注し、オリジナル商品をお届けします。全国から注文が入ります。自社で販売の主導権が取りたくて「染の安坊」という会社を立ち上げ浅草に出店しました。好評で鎌倉と渋谷にも出店しました。富山から旭川へ移住し、今度は東京へ商売を移したわけです。
満持屋という卸の会社も設立しましたが、うまく行かず人に渡しました。3つ手を打ち、一つ当たったものを伸ばせば良いと考えています。野球ではありませんが、打率三割は素晴らしい成績だと思います。社員にもどんどんチャレンジしてもらっています。あたらしいことにチャレンジするための費用は社員が１０万円単位、社長で１千万円単位になります。そこで赤字の限度額を３千万円に設定し、アウトにならないようにしています。チャレンジを続けることで売り上げは社長就任以来平均１０９％４億円になりました。２００年へ向けて、社員が人生をかけていきいき働ける会社にしたいと思います。
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