株式会社藤屋 代表取締役藤井大史郎氏に「御本陣藤屋からTHE FUJIYA GOHONJINへ」という演題でお話いただきました。
当社は1648年から続く旅館で古くは加賀百万石・前田家藩主の常宿でした。現在の建物は大正14年完成で、国宝・善光寺仁王門の再生建築に指名された、越前宮大工・師田庄左衛門の手により、数奇屋作りと大正ロマンが融合した館・旅館として善光寺の門前に建築されました。
2006年に旅館業からウェディングとレストラン業に転換しました。このときに「不易流行」を考え方の中心におきました。不易にあたる変わらないものとして、建物や日本庭園を選び、建物の改装は見えない補強等にはしっかりとお金をかけて工事しましたが外観は出来るだけそのままにしました。流行にあたる変えるものとして、業態も変えましたし、従業員も新しい人を採用しました。伝統あるものと新しいものをうまく組み合わせることによって、次の世代に繋ぐことが可能な歴史を作ることが出来ると考えました。
経営理念として、継承されてきたおもてなしの心を追及し、かけがえのない人づくりを社員教育の柱とし、こだわりのモノづくりを通じた文化と街の創造を目指して、の3点を掲げ、伝統を受け継いでいきたいと考えています。
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