
▲エンジニアリング・システム株式会社
代表取締役会長柳沢源内氏
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エンジニアリング・システム株式会社代表取締役会長柳沢源内氏より「空飛ぶ夢を持ち続けて」と言う演題でお話いただきました。
昭和7年生まれで、子供のころはゼロ戦などの戦闘機にあこがれていました。敗戦により飛行機は製造できなくなりましたが、大学、大学院では内燃機関を専攻しました。BMWのオートバイのレプリカ作成に携わった関係でカワサキ、ホンダ、ヤマハ、スズキという日本の4大バイクメーカーの仕事をしました。超軽量、超小型のエンジンが得意になり、草刈機のようにひっくり返っても止まらない極限の環境でも動くエンジンもつくれるようになりました。
1970年に「何とかならないかを、何とかする会社」をコンセプトにエンジニアリング・システムを立ち上げました。カメラの部品製造の製造過程の工夫で歩留まり15%を90%にしたこともあります。キャノンやニコンの仕事をうけ、経営が安定したころ先行機能開発やテスト機開発のほかに、自社製品も作りたくなりまして、85年からヘリコプターのエンジン作りを始めました。
同軸二重反転型で尻尾のないヘリコプターです。固定ピッチ方式でメンテナンスが楽ですし、操縦もオートマチックのように簡単です。500ccのエンジンを積み重量70kgの一人乗りで、98年アメリカのエアショーで初飛行しました。他に例がないヘリコプターですので、ジャンルがなく、免許もありません。08年世界最小の有人ヘリコプターとしてギネスブックに載りましたし、ジェーン年鑑にも載っています。災害救助機として売り出し、レジャー用にも広めたいと考えています。
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