株式会社あっぷるアイビー代表取締役社長の丸田剛氏に「外食産業の今まで、そして未来へ」という演題でお話しいただきました。
祖父が松代で「信濃屋」という蕎麦屋をやっており、父が権堂で「チーズドール」を開店し、店舗展開を始めました。昭和45年は日本の外食元年と言われており、スカイラークやロイヤルホストが郊外型ファミリーレストランのチェーン展開を始めました。当社も昭和52年、栗田に「あっぷるぐりむ」を開店し、これを新潟県富山県石川県に展開し、現在の店舗網につながっています。
私は仙台の大学へ進学し、仙台で就職しました。長野へは帰りたくなかったのですが平成7年に仕方なく入社しました。最初は仕事に身が入らなかったのですが、オリンピックが転機になりました。10チーム以上の選手団から一月一千万円以上での借り上げの申し出が来ていました。経営には良いことだと思いましたが、父は「地域の人のために店はある」とすべて断りました。オリンピック期間中に普段より多く来店したお客様と接した経験により飲食業が好きになりました。
外食産業では過去にO157事件やBSE騒動があり、衛生管理が徹底されてきました。昨年は誤表示と偽装がニュースになりました。また国から認可されていますが、成形肉が価格の安さで大手チェーン店でも使用されています。当社の会社理念の一部に「自分の大切な人に食べさせたい商品の提供」がありますが、私は「自分の子供に食べさせたいか」を自分の判断の基準にしています。これまでもこれからも安心安全な食材の提供をしていきたいと思います。
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