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▲山本慎一郎氏（株式会社ヤマモト写真機店代表取締役会長）
▲スピーカーを紹介する宮内義人氏（株式会社ロン・都代表取締役会長）
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株式会社ヤマモト写真機店代表取締役会長山本慎一郎氏から「人生いろいろ」という演題でお話しいただきました。
青年会議所での活動が長野電鉄の地下鉄化につながった話をさせていただきたいと思います。長野市の大きさの都市で地下鉄があるのは全国的にも珍しいことです。
１９６５年度に長野青年会議所理事長を務めました。当時の青年会議所は飲んで騒ぐだけと陰口を言われていましたので、まじめな活動を行うための手法を探していました。前年６４年の岡山での全国大会でコミニティデベロップメント（ＣＤ）という手法があることを知り、翌年の活動に取入れ、講師を招いて勉強し、実施しました。ＣＤでは小学校４年生の父親の意見をまとめるとその地域社会のニーズを反映しているそうです。中心部後町小と農村部鬼無里小と中間芹田小の３つの小学校を選び面接してのアンケートを行うと緑町にある昭和通の長野電鉄の踏切をなくすことが長野市の発展になるという意見にまとまりました。
その結果を持って長野市に説明に行ったところ、当時の夏目市長が百万円の調査費を予算化してくれました。調査費を使って会員の建設会社で地下にするか橋上にするか検討してもらい、長野駅から善光寺下までの２．３ｋｍを地下鉄にする案が出来ました。
当時地下鉄は１ｍ百万円かかりましたが、市長が国に交渉してくれ、国の補助金と県の補助金が決まり工事が行われることになりました。すると長野電鉄の社長から、地下鉄は鋼鉄製の車両が必要で対応できないと言われましたので、東急の五島昇会長に交渉して中古車両を東急電鉄から長野電鉄に売っていただくことにしました。
アンケートの実施から地下鉄の完成まで１０年かかりましたが、情熱があれば理想は実現します。オリンピックの開催にも好影響を与えられたと思います。
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