シンガーソングライターの清水まなぶ氏に「追いかけた77の記憶」という演題でお話ししていただきました。
私は3つの分野で活動しています。一つ目がシンガーソングライターとして音楽ライブを主とした活動です。ふたつ目にテレビやラジオへの出演や司会などをしています。そして回想プロジェクトとして戦争体験をした方からお話をお聞きし、それを歌と語りの講演会として広く伝えていく活動をしています。
2年前にこの会でこれから県内すべての市町村を回り体験者の方に取材すると話させていただきました。戦後70年が過ぎ、体験者の方からお聞きすることが出来る最後のチャンスでした。終戦時に380あった市町村はいま77になっています。最初は半年くらいで全部訪問出来ると思っていましたが、一年半かかってしまいました。体験者の方が見つからなかったからですが、だんだんと紹介していただけるようになり、人脈の大切さを実感しました。
取材した内容を「追いかけた77の記憶 信州全市町村 戦争体験聞き取りの旅」という本にまとめさせていただきました。第23回平和・協同ジャーナリスト基金賞奨励賞をいただくことが出来ました。取材した方全員から悲惨な体験から二度と戦争はしてはいけないという思いと平和の大切さが実感できます。それと共に生きるためのヒントや人間の可能性が多く入った本になりました。
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