
▲長久保田一臣氏(株式会社タカチホ代表取締役社長)

▲ゲストを紹介する松本例会委員長
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株式会社タカチホの代表取締役社長久保田一臣氏より「観光土産と地域マーケティング」という演題でお話ししていただきました。
当社は温浴施設湯ったり苑の運営やアウトドア用品、ギフト用品の小売など多くの事業を手掛けていますが、観光土産品の卸業、小売業が主体で売上の70%になります。地元ではショッピングタウンあおぞらで親しまれていますが、観光土産品の卸売業では日本のトップクラスです。
私はマーケティングとは買わない消費者に、どうモノを買ってもらうかの活動と定義しています。また地域マーケティングとは知らない消費者に、どう地域を知ってもらうかの活動だと考えています。ですから演題の観光土産と地域マーケティングとは観光土産を通じて地域を知らない消費者にその地域の魅力を知ってもらうための活動と定義しています。
CSV(共通価値の創造)という言葉があります。CSR(企業の社会的責任)が社会への貢献だけで、本業と結びつかなかったのに対し、CSVは社会貢献と本業を結び付け、社会との共通価値を創造することができます。さらに観光市場においてはCSV活動が非常にやり易い環境があります。地元食材を使用した商品企画や地域の名品を取り扱うなど観光地への貢献を行うことで、社会的責任を果たし、結果として観光客を増やし本業の土産品の需要を創造することができます。CSV活動により、当社グループは観光地の復興に貢献する企業であり、地域になくてはならない存在になることができます。
これからの日本は人口減少が進みますが、働き方改革の影響等もあり余暇時間は増加していきます。訪日外国人数も政府の増加政策により過去5年で倍増し3000万人を超えるほどでかなり増加すると思われます。このため観光市場は拡大します。その中で当社は地域の名産品を使った商品を市場に浸透させることと商品の露出を上げることに取組み、まずは地域を知ってもらうことと地域経済の活性化に取り組みたいと思います。
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