
▲小越元晴氏(株式会社ハイサーブウエノ代表取締役社長)

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株式会社ハイサーブウエノ代表取締役社長の小越元晴氏に「二代目には、やらないことを決めさせる!」という演題でお話しいただきました。
当社は新潟燕三条で、業務用厨房板金の一貫生産を行い、飲食チェーン店の厨房の仕組みづくりを得意としている会社で、父が創業して48年目になります。
私は昭和48年生まれで、長岡高専を卒業後アメリカフロリダ大学に5年間留学した恵まれた環境で育ちました。帰国後東京で飲食店チェーンをプロデュースする会社に勤めていた2004年、売上の半分弱を占めていた回転寿司顧客との取引が突然無くなり、その翌年父の会社に入社しました。売上の大幅減少と社員の大量退職の状況でした。
なんとか会社を生き残らせなければと奮闘するも、本心は正直「被害者意識」でいっぱいでした。地域の先輩経営者からいただいたヒントを基に社内勉強会を実施し、「社員さんは、私の夢を実現するための、大切な仲間」と考えたところから状況が変わりました。2011年には二代目社長に就任しました。
回転寿司製造事業をやめると決め、自社ブランド商品を販売しないと公言し、事業ドメインを食に関わる製品に絞り込んできました。この「やらないことを決める経営」により、自社の強みに注力でき、業績改善が進んでいます。
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