八十二銀行須坂支店の清水寛子副支店長に「女性が活躍しやすい職場づくり」という演題でお話ししていただきました。
この4月1日から「女性活躍推進法」が施行され、常時雇用者301人以上の会社は、職場で女性の活躍を推進する一般事業主行動計画を作成し、その計画に沿った取組を10年間行うことが義務づけられました。2013年には安倍総理から2020年30%の政府目標達成に向けて、上場企業においては積極的に役員・管理職に女性を登用し、最低役員に一人女性を登用するように要請が行われています。2014年に閣議決定された日本再興戦略でも女性の登用を促進するための環境整備が進めることが決められています。これにより「女性は子どもが出来たら退職が当たり前」の段階、「女性はかろうじて仕事と子育てを両立」の段階から「男女ともに子どもを育てながらしっかりキャリアアップ」の段階になっていきますし、企業は対応をしていかなくてはならない状況にあります。
ただドイツのメルケル首相はもっとも活躍している女性ですが、かたちにこだわるより中身が重要であり、実力がともなうような制度づくりが大切だと言っていることも重要な視点だと思います。
八十二銀行においては平成19年からの前長期経営計画で長期人財育成プランが経営側から従業員に宣言され、ポジティブアクション施策として能力開発機会・活躍ステージの拡大がはかられ、管理職への登用も増えています。またライフワークバランス施策として多様な転換制度の構築や仕事と家庭の両立がしやすい制度整備により、活躍に向けた働きやすい環境の整備も進められています。
須坂支店における女性活躍の特徴は伝統的な融資部門は男性が強く、新しい信託の販売部門で女性が活躍しています。時間の使い方がうまいのも女性の長所ですが、短所としては物事を大きな視点でとらえることや体系的に考えることがもう一歩です。いま大切なNQ(ネットワーク能力)も女性の方が高いので、市内で開催される会へ積極的に参加させ、地方創生にいかにかかわるか模索しているところです。
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