
▲信州大学経営大学院 今村英明教授
▲講師紹介する花岡氏(一休さんのはなおか会長)
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信州大学 経営大学院 今村英明教授に「グルーバル企業の勤務経験から」という演題でお話ししていただきました。
ボストン・コンサルティング・グループに19年間勤務し、上海事務所長や日本法人代表取締役を務めました。グローバル企業は非常にマネジメントしにくい組織体ですしBCGはコンサルタント会社ですので特に難しい会社です。1963年の創業ですが90年までは大変でしたがそこから25年間かけてグローバル化に成功しました。
プロジェクト毎に世界中から人を集める必要がありますし、本社がない会社になります。扱いにくい人財の集まりですし、さらに議決権が一人一票の国連型ですのでいろいろなことを決定するのに時間がかかります。
BCGはマネジメントに工夫をして成長してきました。まず価値観の統一を徹底しています。BCGバリューを定めこの価値観の合わない人は採用しませんし、合わない人はいられなくします。英語を共通言語にし、人財マネジメントや管理システムを世界中で統一、共通化、明文化しています。地域間連携の会議体は費用をかけて頻繁に開催し意思決定するとともに同じくらい親睦活動も行います。何でも明文化、透明化しますし評価指標を設定し世界ランキングを付けています。パートナー間の協力も業績評価に加算し協力を即す仕組みになっています。人財確保には資源を投入し、辞めていく人も大切にしています。外部からの評価を上げる努力もしています。
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