
▲内藤太郎氏
(有限会社内藤陶器店 代表取締役社長)

▲例会の様子

▲例会の様子

▲例会の様子
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有限会社内藤陶器店 代表取締役社長の内藤太郎氏に「千利休と茶道」という演題でお話していただきました。
内藤陶器店は茶器などの陶器を販売し創業103年になります。私で4代目なりその傍らで裏千家の准教授として茶道の講師をしております。茶道の流派には「三千家」といって表千家・裏千家・武者小路千家という代表的な三流派があります。私の属する裏千家は千利休の孫にあたる宗旦の四男 千宗室が興したのが始まりで他の流派に比べよく泡立ててクリーミーに点てるのが特徴です。時代の流れに応じ作法も徐々に変化してきています。ぜひ、気軽に茶道を楽しんでいただければと思います。
流派はいずれも茶聖と呼ばれた千利休の茶道を継承しており、利休は織田信長や豊臣秀吉に仕え絶大な信頼を得ていました。16世紀の日本において、茶の湯を深く洗練された芸術として確立させ、「詫び寂び」という概念を通じて表現しています。「詫び」は、シンプルで質素な美しさ、自然の美しさ、儚さを指し、「寂び」は静けさ、控えめな美しさを表します。この概念は利休の茶道における哲学として非常に重要で、茶室や茶会のデザイン、茶器の選定、お茶の点て方などに反映されています。利休は茶道を通して物質的な贅沢よりも精神的な豊かさや繊細さを追求することを教えました。千利休の詫び寂びの哲学は日本文化に大きな影響を与え今日まで受け継がれています。
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