日 時: |
2月14日(金)17:00〜18:30(開場16:30) |
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会 場: |
長野ターミナル会館 4F芙蓉・寿 |
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講 演: |
演題:「逆境の中で成長し続ける組織の作り方」
講師:日本プロスピーカー協会シニアスピーカー
株式会社リオス 代表取締役社長 高山 幸治 氏
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参加者: |
38名 |
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▲高山 幸治 氏
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▲4C会遠藤会長
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▲会場風景
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▲会場風景
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<講演要旨> |
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「逆境」とはその人が置かれた環境、経済状況、人間関係によって不運や苦労が多い状態のことと言い表せます。それはコントロール出来るものだったのか否かが重要で「事実は一つ、解釈は無数」です。10年前に10年後の未来を思い描き、何をしたらそれを成し遂げられるかを考えブラッシュアップしています。
(株)RIOS(社名:Rise On Shineの頭文字から)は1971年、街の電気屋さんとして父が起業した会社を2021年改名しました。幼少の頃、父親の手伝いをしているとき「電気工事は町も人も照らす素晴らしい仕事なんだよ」と、言われ夢を抱き将来この仕事を継いでいくのだと思いました。高校卒業後、家業を手伝う事となり入社すると債務超過に陥っていることを知り経営の立て直しを始めました。徐々に売り上げが伸び始めましたが、親子関係は次第に悪化していきました。父親は私が提案した経営改善書には目もくれず、最終的に決別することとなってしまいました。
2009年に代表取締役に就任し、以後15年連続売上を伸ばしてきました。5名程の会社から今では社員65名、売上高は18億に達するまでに成長し続けています。そこには多くの困難も存在しました。10億目前の頃には社員の離職が増加しました。何が原因だったのかよく考えると社員は「しあわせ」ではなかったのです。幸せの定義とはウィリアムグラッサー博士の選択理論心理学でいうと自分自身の行動を自制できるのは自分自身だけで他人に直接選択させることは出来ない。人に与えられるのは情報だけで相手を受け入れたときに良好な人間関係を築くことが出来るのです。罰や刺激を与えて人を動かそうとしても成長はしない、うさぎ跳びをしたくないから先生の言うことを聞くのではスキルは身に付きません。お客様のサービスや満足の追究をしていればパフォーマンスが上がりますが、上司の顔色を窺っていたのではミスが増え成長できません。怒られないために仕事をしていくのでは幸福につながらないのです。
基本的欲求には個人差があります。相手の願望は何なのか、相手の願望(上質世界)を満たす組織風土を構築することができれば社員の幸福・離職率低下につながるのです。良かれと思ってやったことが受け取る側も同様に良いと考えているかはわかりません。相手が何を求めているのかを見定めてそれを提供することが出来ればよい関係を築くことが出来るのです。
過去は変えられないが自分と未来は変えられるということです。思考は現実化します。何を求めているかという願望を明確化することが大切です。そのために何をしていくのか。時間の使い方をチェックすることによりその後の行動が変わってきます。パレートの法則でも謳っていますが特定要素20%が全体の80%の成果を生み出しているという経験則です。言い換えるならごく一部の要因が大きな影響を生み出しているという事で、自分が求めているものを手に入れるためには効果的手段を考察することなのです。そして改善計画を立てさらに実践していくことが大切です。主観を絶対視せず客観的に行動し評価することが大切なのです。
そこで私は理念に共感してくれる人を採用し研修会を行ってきました。その結果離職率の高い業界の中でも極めて離職率の低い企業を作ることが出来ました。社員が積極的に研修会に参加しモチベーションを高めあう企業に成長しました。社員が幸福と思える組織づくりが大切だったのです。
2年前父親は他界しましたが、その直前に父親がサシ飲みに付き合ってくれました。長い間疎遠だった親父が私を認め褒めていてくれたこと知りました。とても素晴らしい時間を共有することが出来ました。
【講演のPoint】
・コントロールできるのは自分の思考と行動のみである
・どのような企業(未来)を創りたいか明確にする
・社員が主体的に成長する仕組みを構築する
・経営者の経営能力を拡張させることが社員を守るための責任である
(文責/塚田 博章) |