有限会社いろは堂の専務取締役伊藤拓宗氏に「私の仕事」という演題でお話していただきました。
いろは堂は大正14年に小川村で和菓子店として創業されました。創業後パンの製造もはじめ、昭和48年からおやきが主力になりました。平成3年に鬼無里街道沿いの現店舗と工場を開設し、平成12年にギャラリーを併設しました。工場には30名が勤務し毎日1万1千から1万2千個のおやきを製造しています。当社のおやきは生地の配合がパンに近いことと焼き方がオーブンを使うことが特徴で他社様との差別化になっています。あんこのおやき等は機械化していますが、野菜・キノコ等を使うおやきは人の手で成形しており全体の8割になります。売上高は5億円で、本店1割、支店3割、通販2.5割、催事1割、卸2.5割になります。通販が毎年伸びていますが、催事が減っており催事に参加して採算をとることが難しくなってきています。
祖母の口ぐせから「心はんぶん、味はんぶん」という言葉を大切にしています。具材は原料から自社で加工し、生地にもこだわって品質管理を徹底しています。おやきはノーミート、ノーフィッシュで時代の流れにも合っていますし、値下げ特売ナシで差別化、ブランド化を進めています。
従業員の世代交代が必要な時になりましたので若手の登用や社内の組織化、リアルタイムデータ管理のシステム化、ISO22000の取得などに取り組んでいます。今後は地元農家との連携や旬の大切さに目を向けプレミアムな商品ラインの企画に取り組むことと、生産工程の見直しなど働き方改革に取り組んで行きたいと考えています。
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