株式会社長野県民球団 代表取締役副社長 飯島泰臣さんに「信濃グランセローズ 初シーズンを振り返って」という演題でご講演いただきました。
リトルリーグ、シニアリーグと野球漬けの少年時代を過ごし、甲子園に行きたくて松商学園に進学しましたが、主将を務めた3年のとき出場辞退になってしまいました。明治大学で島岡監督のもと、4年で主将を務め、プロ野球のスカウトの方も何人も見えましたが、ドラフトで指名はありませんでした。それで大学卒業時に野球とは縁を切りましたが、高校野球の解説を続けているところにアルビレックス新潟の池田社長から、BCリーグ立ち上げの話しをいただき、お受けすることにしました。
長野県出身で球団経営の経験がある三沢社長に就任してもらい、長野県を代表する信濃毎日新聞社の出資を決めてから、昨年12月に会社を設立しました。地域密着を企業理念とし、具体的な方策として長野県出身選手を多く採用しました。当初は「子どもに夢を持たせるような存在になる」ことを目標に施策を考えていましたが、シーズン途中のアンケートから、「長野の野球のレベルの向上」もあわせて目標にしました。
観客動員にはこの目標を加えることが必要でした。
順位は3位で、県内選手が少ないチームの成績がいいのですが、地域密着を実現するために来期も県内選手の確保は続けていきます。選手補強の強化、特にレベルの高いNPB経験者を採用したいと考えています。また消化試合減少のために、地区制や前・後期制の導入をリーグに働きかけたいと思っています。来期の具体的な目標は「チームの優勝」と「ホームゲームの観客2,500人達成」に設定しています。
また球団も民間企業ですから、会社の黒字化と選手への社会人教育、具体的にはキャリアサポーター制度を確立していかなければならないと考えています。
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