久世社長とシャトー・ド・サンクゼールの関口支配人に説明していただきました。
旧軽井沢倶楽部は三笠通りのカラマツ並木を抜けたすぐのところという軽井沢の中心に立地しています。丘陵地だったため残っていたのかもしれません。23万坪という面積を開発してあり、保存緑地を多く残し、別荘地内の道路もトンネルを作り、斜面の擁壁やロードガードに浅間石を使うなどお金をかけてあります。正確な数字ではありませんが、設計施工をした(株)フジタ(元フジタ興業、広島)が300億円もかけて開発し、別荘地の区画も大きくしすべて1億円以上で売り出したが、売れずにおかしくなったそうです。シャトー・ド・サンクゼールが入っている倶楽部ハウスも12億円かけているそうです。そのあと大阪の(株)エムエフケーが事業主になり、別荘地の区画を154区画300坪からと小さくして売り出しています。価格は1千万円から1億円強まであり、別荘つきの建売は7千万から3億円ですが、土地はもう半分以上が売れています。
メインロードから各サブロードへ枝分かれする入り口にはパイロンが立っていて、アメリカの住宅地を思わせますが、景観設計をアメリカのランドスケープ・アーキテクチャー専門のThe SWA Group社が行なっています。自然を残しながら、眺望を最優先した設計になっているそうです。確かに上の別荘地から眺められる景色は旧軽銀座の町並みから山々まで素晴らしい眺めですし、バルコニーが多く造られています。また給水設備はもちろん軽井沢の別荘地では初の生活排水の集中浄化処理施設も儲けてあります。
シャトー・ド・サンクゼールですが、立地は軽井沢駅から近く、旧軽井沢の中でも特に静寂に包まれた一帯にあります。建物の建築は世界的な建築設計家である團紀彦氏によるもので、回りの自然環境に溶け込んだ素晴らしい建物です。質の高い倶楽部ハウス運営を目指し、コマーシャルベースの販促を避け、大賀ホールの森の音楽祭とタイアップしてウィンヒィルのパーティを催したり、トヨタがフランクフルトの次にレクサスの発表会を軽井沢で開催した際のランチを受けたりして、上質な口コミにより知名度を上げていく経営戦略をとり、努力を続けています。
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