今日は、地域と産業と経済及び商業がどのような関わりがあるのかお話ししたい。
先日香港へ行ってきたが香港の人々は燃えており、2008年のオリンピック、2010年の万博等の大規模イベントが目白押しで大変活気に満ちた模様を目の当たりにし、脅威に感じた。
長野もナノテクで大きく変わる可能性がある。後ほど、大学と地域の人々が手を結ぶことによって大きな変革を成し遂げた多くの町まちのお話をしたい。
ナノテクノロジーとは髪の毛の百万分の一のカーボンの糸で真中が中空になっているカーボンナノチューブという非常に強い材料を使って、様々な分野で新しいものを創造する技術である。実際にNASAではコロンビア号の事故を契機に、静止衛星と太平洋に浮かべた「いかだ」をつなぐ、21世紀番ジャックと豆の木を造ろうという計画が本気で進められている。
大手ゼネコンが考えているのは、ナノテクで、従来型の開発とは違う21世紀の自然環境と共生できる開発として、太平洋の真中に人工の島をつくり、そこに地上4,000m級の建造物を立て、人類の新しい癒しの空間を創造するという夢のような計画である。
1mmの百万分の一のカーボンの糸がこのような変革を起こすのである。
鉛筆の芯はカーボンの板で、歴史的には平らと言われていた。炭素はよく亀の甲といわれているが、六角形の中に五角形を一つずつ入れていくとどんどん丸くなり、12個入ると完全に丸くなり非常にきれいな形になる。これが1985年に発見されたC60で、ちょうどサッカーボールと同じ形をしているフラーレンという分子である。
これは自然界でもあることで、亀の甲羅が全部六角形でできていればまっ平らで亀は首を引っ込めることができない。五角形をいれて丸みをもたせ甲羅の役割をはたせるように太古の昔からちゃんと神様がつくられた。
20世紀の終りに発見されたこのフラーレンとかカーボンナノチューブにより、いよいよ夢に描いたナノテクノロジーの幕が切って落とされた。
この物質はもともと宇宙の星間物質を研究しているグループ(ハリープロトー、スモーリー)が歴史上人類が見たこともないような不思議な物質を発見したことが発端である。
炭素は電子顕微鏡で見ると平らな原子の面できているが、全宇宙的に見るとそれは実は丸い玉になっていたということで、人類に科学の上で大きな衝撃をもたらすのである。
地球は平らではなくて丸いとする概念を持った途端に人類の文明観、宗教観、宇宙観が大きく変わり、新しい文明が勃興するきっかけとなった。
これと同じように平らと思い込んでいた物質が全宇宙的に見ると丸い物質・分子が存在していることがわかり、人々の物質観、科学観がおおいに変わった。
これは非常に重要なことで、有名な経済学者コンドラチェフは、彼のモデルに関し、世の中の経済活動は科学の発明・発見と大きな関わりがあるといっている。
20世紀にはいって世の中の経済活動を活発にしてきたのは、コンピューター、テレビ、ロケット、抗生物質、ジェットエンジンなどの技術である。
ところが21世紀を目前にして新しいサイエンスが出なくなってしまったため技術が飽和し、アメリカや日本などの技術先進国は中国、韓国、台湾に追いつかれ、値段競争、労賃競争に陥ってデフレの渦に巻き込まれてしまう。
日本のような国が活発になっていくにはどのようにしたら良いかというと、新しい科学、サイエンスを生み出していくしかない。
デパートに買物に行っても買いたい物がないのは、新しいものを造る技術が不足しているからであり、一番今必要なものは新しいイノベーション、変革をもたらすような技術である。
それがないために今日本は厳しい経済状況下に置かれている。
現在日本のGDPの15%は海外生産であり、失業率は5%(H15)と歴史上類を見ない状況になっている。学生のうち30万人に職がなく、15歳〜24歳の10人に一人が失業(年代別では最も高率)している。この率は、仕事を持とうとしない若者を含めると倍の5人に一人が失業者となり、大変な状況である。
アメリカは海外生産比率が30%もあるがしっかりとした産業があり、技術移転が進んでいる。日本もアメリカ並みの空洞化率30%になると失業率も倍になり、まさに崩壊の危機に直面することになる。日本の空洞化率はうなぎのぼりに進んでおり、2010年頃にはほぼアメリカ並の30%になるとというのが先進工業国の目安である。そうするとこれから5年から10年の後に、とてつもない厳しい状況が起こりうる。
ちなみにホンダは海外生産率51%、トヨタは海外生産率31%(3年後には45%)と生産の海外移転が進んでいる。
このような状況が続いてくると日本の経済、ましてや地域商業が一層厳しくなることは間違いがない。
少し前にアジア太平洋科学技術リーダー会議が中国で開催され出席した。そこで私は日本代表として、21世紀はアジアの時代、日本を中心にみんな手をつないで頑張りましょうと訴えたが、その後壇上に立つ韓国、インドネシアの代表は、日本を批判する内容の話でこれが会議を支配していた。最後の記念撮影でも私は一番最初に呼ばれ、李鵬さんの隣とばかり思っていたが実際には最後に呼ばれた。中国は、韓国を重視し、日本を軽視する傾向にあり、厳しさを感じた。21世紀に日本がアジアのリーダーになれるかは怪しい状況である。
中国は今すごい勢いで伸びており、最も重視しなければならないアメリカ市場での日中間の競争はすさまじいものがある。十数年前には競合する商品は3%程度であったが、03年には40%が競合している。
一方今日の技術の進歩は非常に速い。コンピューターは、50年の間に100万倍の性能アップが実現し、コンピューターの心臓部である半導体の性能も向上し、18ヶ月で2倍というスピード維持してきたが、現在限界が見えてきている。シリコンウエハーを製造する技術にムダがあり、さらに1枚のシリコンウエハーに半導体を作るのに15tの純水が必要ということからも技術の限界に来ているといえる。このことから経済、産業、科学の面でも日本を取り巻く状況は今までの延長線上ではない、厳しい状況にあることが認識できる。
そういう中で大学に期待するという夢も人々の中に膨らんでいる。
しかし、一つ問題がある。世界競争力白書によると2001年では日本は30位にランクされている。日本が一番良い時は世界2位にランクされたこともあるが、今では中国に抜かれるのは時間の問題と見られている。
この原因の一つに大学教育が上げられる。来年度、国立大学が独立行政法人になることにより、独自性を持ち、優秀な学生を世界から集めてくる大学運営が必要となる。アメリカでは毎年大学教育ランキング評価が行なわれており、工学系では1位MIT,2位スタンフォードであり、日本の大学では東大がやっと50位に入る程度であり、総じて中国のほうが上である。
日本は、経済も科学も産業も一気に駆け上ってきたが、今後は滝のように不連続の障壁が待ち構えており、これを乗越えていくためにはイノベーション(技術変革)が不可欠である。経済学者ヨセフ・シューペンターは新しい原材料の導入が経済効果を生むと唱えている。新しい原材料が登場することによりイノベーションが生まれる。
それが今日のテーマ「ナノテクノロジー」である。
ナノテクノロジーは誰が言い出したのか。
1993年クリントンが米大統領になった時、NII(ナショナルインフォーメーションインフラストラクチャー)構想を打ち上げ、アメリカ全土に高度な情報網を整備し、これを軸に強いアメリカつくろうという計画で大成功を収めた。このアイデアは、ゴアさんがこれからは道路つくるのではなく情報を流すハイウエーをつくろうと大統領に提言したしたものである。
ところが日本はこのころ10兆円をかけて国土開発だといっており、アメリカからはそれはおかしい、1960年代の考え方だといわれた。もしその時半分でも情報化にかけていたら今のようなことは絶対になく、最強の国日本ができていたのだと残念に思う。
クリントン大統領は辞める時、アメリカは情報基盤政策で大成功を収めた。これからはNNI(ナショナルナノテクノロジーイニシアティブ)だと言った。
ナノテクで今までにない革新的な技術や材料を作り出して使っていく、ものづくりに特化した政策を打ち出し。年間1000億ドルの投資を閣議決定して世界最高のレベルのものをつくろうとしている。この技術をベースに新しい産業を創出すことにより、2050年にはアメリカに120兆円(自動車産業の2倍)の市場が生まれるといわれている。
経団連の予測ではナノテクで2010年に27兆円の市場が生まれるとなっており、この1割の2兆7千億円を長野にもってきたい。2兆円のビジネスが生まれ、長野にナノテクが定着すれば、すくなくとも2050年ぐらいまで長野の経済は安泰である。アメリカのやり方を真似していれば間違いはない。
ソニーから頼まれて講演したことがある。ソニーが今赤字であえいでいるのは実はゲーム機が原因である。ゲームは飽きられてきており、かつ少子化で最も利用する子供の数が減少してきているため業績が悪化しているのである。
ソニーの狙いとする新しいゲームは、お年よりも使えるアイボ(愛玩動物のように扱えるロボット)であるが、商品化のためには新しい技術が必要で、それがナノテクノロジーである。
1965年にノーベル償をとったハイマンは、全ての物質の最も小さくしたところに夢のような世界があるといっている。
ナノテクを上手く使えばすばらしい世界が開けてくる。ナノテクを代表する素材がカーボンナノチューブである。カーボンは曲げると折れるが、カーボンナノチューブは曲げても折れない性質がある。絶対に折れない鉛筆の芯ができるかもしれない。
カーボンナノチューブを使って20年間狂わない時計を作ったらスイスの時計メーカーからこの技術を売って欲しいという話がきたが、日本のメーカーからは売らないで欲しいといわれており、当面日本の企業に使ってもらうことにしている。
私は炭素の筒を作る製法で特許をとった。鉄の玉を降らせてこれが浮いているうちに炭素のチューブをつくる。これが遠藤チューブというものでリチウム電池に使われている。
充電式電池は、100年間で4種類しか発明されていない。また、リチウム電池は日本でしか作っていない、日本発のIT技術である。携帯電話等IT機器はこの恩恵を受けており、産業競争力を生み出している根幹的な部分に信州大学発の技術が生かされているということである。
車のバッテリーは100年前の技術を使っているが、自動車の部品で100年前の技術を使っているものはない。車のバッテリーに遠藤チューブを使用すれば性能が2倍になる。しかし、寿命が延びれば当然売れなくなるということで日本のバッテリーメーカーは使ってくれない。しかし、アメリカと車社会の進展が著しい中国から今追い風が吹いてきている。
ディーゼルハイブリットバスのバッテリーには私の技術が使われており、黒鉛の出ないこのバスは、上高地、乗鞍高原、ビッグサイトで運行している。これを長野の町でも走らせ、環境都市とすれば良いと思う。
ソニーではスピーカーに遠藤チューブを使い、人間の耳では聞こえない音を出し、コンサートホールの雰囲気を再現できる最も進んでいるオーディオ製品を開発した。
さきほどのアイボと併せてソニーのイメージは変わりつつあり、あと少しでV字回復できると思う。
医療の分野では、人工心臓の弁に炭素が使われており、これは200年間動く性能を持っている。しかしこのレベルであると人工心臓を入れている人1万人に一人位の割合で不具合が起こる可能性がある。ナノテクを使って500年間動く人工心臓をつくればこの問題も解決できるため、現在開発が進んでいる。
このようにカーボンを上手に使っていけばすばらしい地域ができる。これに伴って新しい様々な産業が生まれ、これを長野に持ってくれば長野は科学、ニューテクノロジーで地域興しができると考えている。
そのためにもサイエンスをしっかりと地域に根ざさなければいけない。
しかし、日本の子ども達の理科、数学ばなれは著しく、これを何とかしないといけない。
地球の歴史の中では1分間程度の人類の文明生活が世の中の公害の元凶になっていることを考えれば、地球の歴史となぜ私達は地球の環境を守るような努力をする、そういう技術が必要なのか子ども達にも判ってもらえるが、そういう教育がない。また、我々が恩恵を受けている空気も無限ではなく、この空気を汚すような技術はやめ、21世紀には環境を守る技術をつくる必要がある。これについてもナノテクでつくれ得る。
日本はまだ技術者の評価が低い、GMをつくり社長・会長になったスローンは、社会が技術者や研究者をしっかり認めて評価する仕組みをつくっていかないといけないと言っている。
ナノテクのような技術変革をしていくためには創造的技術が不可欠であり、教育制度のあり方も見直し、個性を育てていくようにしなければならない。
こういう状況になると信州大学は非常に評価されてくる。上場企業の人事部長による日本のベスト147大学によると1位早稲田、2位慶応、11位京大、17位東大、40位信大(国立大中15位)である。信大は一般知識、特に専門知識では大変優れているが、部下にしたくはない、つまり個性が強い(一言ある信州人気質)と言う評価である。信大の学生のうち長野県出身者は10%しかいないが、若い感受性の豊かな学生が信大で勉強しているうちに信州人になりきってしまうのである。新しい21世紀の科学技術時代にはこの個性的な考え方が非常に重要である。信大生は、長野県の皆さんとフェースツーフェースで接しているうちにみなさんの人生観・地域観が完全に乗り移ってしまうのである。
長野県で学生達が勉強し、18歳から22歳ぐらいまでの若い、感受性の高い時期にこの地域で学ぶことを誇りに思うと同時に鏡として見ることができるのである。
つまり町の中で大学教育をやらなければいけないということに発展していく。
教育で大成功した地域がある。それはアイオワ州である。
アイオワ州はとおもろこしと豚が特産の過疎州であるが、この州知事が州全域(関東甲信越とほぼ同じ広さ)に光ファイバー網を整備(NIIに先がけて)し、アイオワ州のコミュニケーションネットをカバーして教育の仕組み等をつくることにより活力を生み出している。子ども達はアイオワ州中の学校の授業が聞けるようになっており、この結果アメリカ版共通センター試験においてアイオワ州は常に全米トップ3のレベルを維持し、アメリカを代表する教育州になっている。
アイオワ州の自慢は、すばらしい教育システムを持って教育をされたアイオワ市民であるといわれており、教育がすばらしい。これにより、家族愛、ツーリズム、文化、カルチャー、農業そしてハイテクと、すばらしい州ができたのである。
教育をしっかりやればいい産業も来る、そしてアイオワは5年で数万人づつ増加する州に変わり、州都のデモインは小さいながらも非常に豊かな町になった。
信大では、長野も教育をしっかりやって活発化できるのではないかという提言を長野市にしている。とにかく動きましょうということで、長野プロジェクトとして「動け長野、伸びろ信大」で提案している。
とにかく、大学は町の中になければいけないと考えている。
カナダのバンクーバーにサイモンフレーザー大学があり、この大学は市民とフェースツーフェースで市民が学生を教育し、学生が市民に影響与えて良い関係を作り上げる、地域全体が教育機関であるという校風をもっており、キャンパスはダウンタウンにある。
30万都市で、長野市のように東西の道が未発達の町というのは他に例がない。昭和通に大学を持ってくれば大学を訪れる人々の需要が生まれ町が活性化する。
信大の工学部と教育学部はこれに協力することができ、そうするとここに1万人の学生が集まる町ができる。信大の学生の月平均の小遣いが10万円で、年間100億円の市場(長野東急と同程度)がここに生まれる。奨学金もお金でなく地域マネーで渡し、昭和通でしか使えないようにすれば、そこの商店で買物をすることになる。これはサイモンフレーザー大学が目指している方向と一致する。
また、今横浜にある地球シミュレーター(地球の5年後の天気を予測する世界最強のスーパーコンピューター)がありこの研究会の会長を私がやっている。
このコンピューターは2年後にアメリカに追い越されるが、後継機を長野に持ってくれば相当の観光客(現在500人・日の利用者)が見学にきて活発化する。
フランスのオルレアン(人口10万、フランス10番目の都市)にトラム(路面電車)を走らせ郊外の大学と市街地を結び、これだけで商店街の来客が30%増え、売上が20%増えた。長野市も市街地と信大を路面電車で結び走らせたらよいと考え、知事に提案している。ストラスブールも同様に路面電車で生き返った。
もう一つの手は、私の技術を使っているハイブリットディーゼルバスを長野市の中に走らせれてもらえば、私もいいし皆さんも良いのではないかと思う。
ヨーロッパの各都市ではヨーロッパ中の優秀な学生を集めてよく勉強会をしており、学生達が町中でお昼を食べているなどの雰囲気が常に町の中にある。
よい大学、良い学生が集まれば長野も国際的なコンベンションシティになり、どんどん国際会議を開ける。長野へは現在年間20万人が訪れているがコンベンションシティとなれば年間100万人になる。経済効果的(国の統計結果)に見るとコンベンションに集まる人は一人当たり1日10万円使うといわれており、相当の経済効果がある。
長野のダウンタウン、中心市街地の縦の歴史の通りに対して横をサイエンス通りとして充実し、若者達が集まるような雰囲気が出てくれば新しい都市づくり、コンベンション誘致などいろんな意味ですばらしい環境が生まれてくるのではないかと思う。
最も有名なものに、スタンフォード大学を中心としたシリコンバレーがある。ここは大学が地域づくりに大きく貢献して成功している代表例である。
日本人は物まねが非常に上手い、日本の種子島に伝わったたった一丁の鉄砲から13年目(夏の陣、冬の陣)で30万丁の鉄砲をもつ世界最強の軍事大国になっていた。使える鉄砲を量産するために刀鍛冶の技術を応用してネジを発明していることでわかるように、日本人が生まれながらにしてもっているすばらしい特性は、ちらっとでも見ると自分なりに発想してモノを完成させてしまう能力である。この能力を是非生かしていきたい。
競争の時代は終わった。なんと言ってもこれからは協力(コーオパレーション)の時代である。大成功している、スタンフォード大学を中心とした現代のシリコンバレーは、地域がこぞって成功するプログラムでなければ絶対やらないというくらい地域連携というものがしっかりと生きづいている。
皆がそろって伸びる・成長するという概念を是非商業の分野でも持って欲しい。
私が良く利用するデルタ航空のスカイと言う雑誌に、駅弁の話が出ている。
日本ではなんといっても駅弁が人気で、たった10ドルの中に夢が詰まっている。駅弁は、1,500の駅で一日に1000万個売れており、10人に一人が食べている、すごいマーケットであり、これはマクドナルドの売上高など問題ではないと書いてある。大事なのはこの駅弁の概念である。駅弁の中に入っている「まめ」とか「ごぼう」など一つ一つはたいしたものではないが、このようなものがアンサンブルして駅弁という魅力的な商品を作り出している。
まさにこれが地域コミュニティだと思う。これからは地域の人々がしっかり手を携えてともに発展するという概念の時代に入っていくのである。
人類や地域の発展のために科学が役立っていく時代がきた。そして大学と地域の皆さんがともに手を結び合って産業振興、ベンチャーの開発・開拓、商業の活性化などに科学・教育が真に役に立てる時代がきたのではないかと思う。
私の好きなシラーの言葉がある。「過去は、ともかく永遠に静かに立っている」過去を追い求めても仕方がない、しかし現在は矢のごとく過ぎ去り、未来は刻一刻と弛まず近づいており、新しい長野地域のために皆さんと協力してよいまちづくりに役立つことができれば幸である。
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