「企業価値の向上と人材マネジメント」
(株)ヒューマンウエア研究所
竹内 裕 社長
子どものころ、20羽ほどの鶏が産んだ卵がどの鶏が産んだものかわかりました。3ヶ月間の観察の結果卵の形がすべて違うことがわかったからです。良く見ることの大切さが身に付き、今の仕事に役立っています。
人材マネジメントの目的は企業業績向上への寄与・貢献ですが、日本は1990年代から成果主義に入りすぎました。旧来の年功序列主義と成果主義の中庸が、日本では良いようです。また結果だけではなく、プロセスの評価、つまり職務を遂行している経過や努力を評価することが長い時間で見ると成果・業績に繋がっています。
マニュアルどおりの仕事をすることを職務、マニュアルを超える仕事を職能と定義することができます。この職務と職能をかけたものが成果ですから、社員の職能を向上させると成果が大きくなりますし、適材適所の人事を行なうことが出来ます。
職能を向上させるには、うまく仕事を与えることが大切です。与える仕事の量と難易度が重要です。社員は昇給と同じくらい自分の成長を大切に考えています。
企業理念に人事基本理念を加えることが大切です。これは「一人ひとりのレベルの目標」「チーム・職場の単位レベルの目標」「全社レベルの目標」を組み合わせて作ることが大切であり、一社ごとにその会社の個性・実状に合わせて作る必要があります。
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