シンガー・ソングライターの清水まなぶ氏に「過去から学び、未来へつなぐ、笑顔と希望」という演題でお話しと演奏をしていただきました。
豊野町出身でシンガー・ソングライターとしての音楽の仕事とテレビやラジオ、イベントへの出演を仕事としています。3つ目に戦争体験を聞き、曲やトークで発信する「回想プロジェクト」に取組んでいます。祖父は10年前に他界しましたが、亡くなった後祖父が満州から引き揚げてきた体験を綴った手記を読み、歌にしたのが始まりです。戦争時に大変な体験をされたたくさんの方からお話をお聞きし、子供たちをはじめ体験していない人たちに伝えるのが回想プロジェクトです。
長野県は満蒙開拓団として満州に渡った人が日本で一番多い県です。戦後70年になり体験者が減りつつありますが、県内70市町村すべてを回って体験談を集める活動をしています。ゼロ戦のエンジントラブルで引き返し戦後を迎えた特攻隊経験者のお話やお寺の鐘を金属供出で出した後の鐘楼に今でも石をつるしている住職の国に騙されたというお話しもお聞きしました。全員の方が、二度と体験したくない、子供や孫にも体験させたくないと仰います。
舞鶴港は60万人が日本へ引き上げてきた引揚港ですが、引揚記念館で演奏した時のことです。お年寄りの方から、ここはゼロからスタートした記念の場所なので、ここが最高のステージだよと言われ感動した経験があります。
「二度と戦争しない」という思いを曲にして伝える。原爆投下の二日後に電車が動いた広島のように「どんなことがあってもあきらめない」ことを伝える。「目の前の幸せ、自由を大切にする」思いで毎日を生きていく。この3つを伝えていきたいと思います。
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