株式会社一休さんのはなおかの花岡宏樹社長から「経営理念の実現に向けて」という演題でお話ししていただきました。
入社後しばらくして2代目として認められたいという焦りから空回りしたことがありました。社内が混乱して退社する社員を出してしまいました。そんな経験から会社にとり大切なことは、変えてはいけないもの(目的)を明確にして社員に伝え続けることと、変えていくもの(手段)は品質を向上させながら磨き込むことだと考えています。
変えてはいけないものに創業の原点があります。会長が夫を亡くしたお婆さんから三回忌に仏壇を買っていただいた時に涙を流しながらお礼を言われたことがありました。商売をしてお客様にこんなに喜んでもらえることは他にはないと感動したそうです。そのお婆さんの着物の一部を息子さんから形見としていただき、会長は財布の中に入れていました。社長交代にあたってその着物の一部を会長からいただき額に入れて大切に保管しています。顧客・社員・会社株主の3者の「仕合せ」を目指すことも経営理念として変えてはいけないものにしています。
経営方針として1.顧客本位 お客様を知ろう 2.独自能力 業界の常識にとらわれない「独自能力の創造」3.社員重視 顧客本位と独自能力を発揮するのは社員 4.社会との調和 地域社会に愛される企業へ の4点を掲げ、項目ごとに具体的な活動を定義し、常に改善しながら磨き込み、企業力を高め続けています。
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