株式会社たちばなの代表取締役会長松本亮治氏に「コア・コンピタンス経営の推進」という演題でお話ししていただきました。
昭和51年生まれで36歳になります。平成21年7月から社長を務めていますが、社長になる前に悩みで髪の毛が抜けたことがありました。原因は3つあると思います。一つ目に結婚して子供が出来て生活環境が大きく変わりました。二つ目が本社へ転勤になり社長になる前提で、呉服業界の将来性に疑問を強く感じました。無理して接客で売っている状況でした。三つ目が会長の成功でした。新しい施策を計画するときに会長の案に反対することが多かったのですが、結果が会長の言うとおりになるのです。自分には才能がないのではないかと悩みました。
この悩みは株式会社日本創造教育研究所で勉強することで乗り越えることが出来ました。社長就任以来今月までの3年3か月は増収増益で推移しています。中小企業向けの経営計画書の指導をしてくれますが、当社では「株式会社たちばな繁栄計画書」を作成し、これを中心に経営をしています。数値目標ではありません。私が勉強に行ったことのある10年前の業界No1企業のたけうちは出店目標にこだわって倒産してしまいました。お客様の目線で見た6つの企業価値をコア・バリュー「きもの文化伝承力」と5つの周辺バリューにまとめてあります。コア・バリューごとに強化課題を立て実行計画を作る強化戦略を3年単位で実施しています。
「きもの」は素晴らしい商品で、高くてもほしくなるものですし、女性の90%は晴れの席で着たいと思っています。歩合制の給与体系等が業界の悪く言われる原因です。これを改善し、よい商売にし、自分の子供に誇れる会社にしたいと思っています。
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