株式会社たちばな 代表取締役会長 松本秀幸氏から「不況業種の中で活路を見出す」という演題でスピーチいただきました。当日欠席の方には資料を同封しました。
呉服業界は全体的に売上ダウンを続けています。またクレジットの与信に対する消費者保護政策が強化され高額品の販売が難しくなりました。大変な業界です。
ところが、女性にアンケートをすると「機会があったら着物を着たい」という答えが90%になります。着物を着たい、欲しいという日本女性は多く、ウォンツはあるわけです。そこで当社は、手軽に着物を着ていただけるようにレンタルにも力を入れてきました。昨年からは一式すべてで1万円のレンタルを始めました。社内からは安すぎて儲からないという声もありましたが、一度着物を体験したお客様から購買に結びつき、着物ファンが生まれるようになり、いまは1万円レンタルが200%で推移しています。社員もウォンツに働きかけお客様を育てることを理解してくれています。
会社のビジョンとして「日本一の呉服屋になる」と掲げていますが、売上高ではありません。着付け教室(着方を覚えていただく)、着る場の提供(各店ごと2月に一度のイベント開催)、きものの知識、きものの買い易さ(メーカー直取引、レンタル強化)地元に愛される呉服屋の5項目で日本一になることを目標にしています。
また着物を通して家族の幸せづくりのお手伝いも心がけています。成人式の写真は前取りをしますが、家族みんなの写真もお奨めし、母親や祖母には着物で一緒に写っていただいています。前取りの日に食事会をお奨めもして喜んでいただいています。
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